成長性分析とは

成長性分析とは、企業の成長力を計算する方法です。

成長性力を計算するのは、売上高、利益、生産性、総資本、自己資本、固定資産などがあります。

売上高の成長性

売上高の成長性とは、売上高がどれだけ時系列で成長しているかをみるものです。売上高の成長性は、次の算式で複数年分計算し、増収かどうかをみていきます。

売上高の成長性を見る場合、客数と客単価、または、顧客単位の把握が難しいのであれば、販売数量と販売単価に分解して、時系列でみていくことが重要です。そうすることで、売上の増減が、数量によるものか価格によるものかがわかります。

利益の成長性

利益の成長性とは、利益がどれだけ時系列で成長しているかをみるものです。利益の成長性は、次の算式で複数年分計算し、増益かどうかをみていきます。

利益の成長性は売上高の成長性との兼ね合いで判断することが重要です。利益が成長していても、それ以上に売上高が成長しているのであれば、増収減益の可能性があります。

生産性の成長性

生産性の成長性とは、付加価値がどれだけ時系列で成長しているかをみるものです。生産性の成長性は、次の算式で複数年分計算し、増加かどうかをみていきます。

生産性の成長性は売上高の成長性との兼ね合いで判断することが重要です。生産性が成長していても、それ以上に売上高が成長しているのであれば、生産性が低下している可能性があります。

総資本の成長性

総資本の成長性とは、総資本がどれだけ時系列で成長しているかをみるものです。総資本の成長性は、次の算式で複数年分計算し、総資本が増加かどうかをみていきます。

総資本の成長性は売上高の成長性との兼ね合いで判断することが重要です。売上高が成長していても、それ以上に総資本が成長しているのであれば、過剰な設備投資などの可能性があります。

また、総資本が増加していても、その内容が借入金の増加などで、債務超過になっている場合もあります。そのため、総資本の具体的な内容を見ていくことが必要となります。

自己資本の成長性

自己資本の成長性とは、自己資本がどれだけ時系列で成長しているかをみるものです。自己本の成長性は、次の算式で複数年分計算し、自己資本が増加かどうかをみていきます。

自己資本の成長性は企業の安定度や企業方針を把握するのに役立ちます。

また、自己資本の成長性をみるときは、増資による成長なのか、利益の蓄積による増加なのかにより、企業への判断が変わってきます。

固定資産の成長性

固定資産の成長性とは、固定資産がどれだけ時系列で成長しているかをみるものです。固定資産の成長性は、次の算式で複数年分計算し、固定資産が増加かどうかをみていきます。

固定資産の成長性は売上高の成長性との兼ね合いで判断することが重要です。売上高が成長していても、それ以上に固定資産が成長しているのであれば、過剰な設備投資などの可能性がありますが、先行投資による増加も考えられるため、企業の経営方針を把握することが必要となります。

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