戦略をつくる
事業戦略は、佐藤義典氏が提唱する戦略BASICSで、社長に考えてもらいます。詳細は、氏の著作等に譲るとしまして、ここでは簡単に解説(私的解釈)します。
戦略BASICSとは、経営戦略を5つの要素で考えていくツールです。5との要素とは、「顧客」「戦場・競合」「強み」「独自資源」「メッセージ」の5つです。
5つの要素とは次のような内容となります。
- 「顧客」とは、自社の商品やサービスを買っていただける方です。
- 「戦場・競合」とは、その顧客が考える自社との競争相手です。
- 「強み」とは、顧客が競合ではなく自社の商品やサービスを買っていただける理由です。
- 「独自資源」とは、顧客が自社の商品やサービスを買う理由を競合がマネできない理由です。
- 「メッセージ」とは、顧客が競合ではなく自社を選ぶ理由となる情報です。
言い換えますと、次のようになります。
- 顧客はどういう人で、どういうニーズがあるのか。
- 顧客はそのニーズを解決するため、どういう選択肢を持つか。
- 顧客は、複数の選択肢において、なぜ競合ではなく自社を選んでいただけるのか。
- 競合はなぜ、自社が顧客から選ばれるのをマネができないのか。
- 顧客に自社を選んでいただくためには、どのような情報をつたえるべきか。
戦略BASICSをもとに社長に自社の経営戦略をお考えいただき、その戦略を練り直すお手伝いをさせていただきます。戦略BASICSそのものを考える方法は、氏の著作やDVD教材、セミナーなど各種の方法があります。弊所は、社長にさらに戦略を練っていただくために、次のような質疑応答をさせていただきます。
顧客
顧客について考えていただくのは次のようなことです。
- 顧客の定義(顧客フロー、購買役割分担、顧客ロイヤルティ、1人の理想顧客、個人顧客とニーズ、企業顧客とニーズ)
- 顧客セグメンテーション
- 顧客の物語の定義
戦場・競合
戦場・競合で考えていただくのは次のようなことです。
- 戦場・競合の定義(使い方、差別化軸)
- 戦場マップ
- 戦場・競合の選択プロセス
強み
強みで考えていただくのは次のようなことです。
- 強みの定義(顧客が競合ではなく自社を選ぶ理由、顧客の誉め言葉、具体的な行動)
- 強みを実現する4P、4Pが実現する強み
- 差別化軸(手軽軸、品質軸、密着軸)
- 競合との違い(顧客の課題解決の違い)
- マインドフロー
独自資源
独自資源で考えていただくのは次のようなことです。
- 所有しているハード資源とソフト資源
- 差別化軸(手軽軸、品質軸、密着軸)
- 競合との違い(マネされるまでの時間の違い)
- 独自資源を強化・育成する仕組み
メッセージ
メッセージで考えていただくのは次のようなことです。
- メッセージが伝える強み
- 4Pが伝えるメッセージ
5つの要素間の一貫性と具体性
顧客と戦場・競合、顧客と強み、強みと独自資源、強みとメッセージなど、5つの要素の相互間の一貫性と具体性とを考えていただきます。
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